ロマン優光による田中雄二『AKB 48とニッポンのロック 』追加ツイート書評

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『AKBとニッポンのロック 』の見出しに「秋葉原の地政学」という小見出しがあり、期待して読んだ。
その前後の項目で丹念に秋葉原の歴史を追っているのだが、歴史を追っているだけで、様々な観点から行われた分析の統合でもなく、地政学とはいえるものではなかった。

単純な事象の流れをまとめることには成功しているのだが、それだけに留まっている。
アイドルが絡んでくる当たりから歴史認識もおかしくなってくる。

これはこれで時間をかけて、別にやるべきだったのではないだろうか。
このように、あれもこれも詰め込みすぎて半端になってしまってる試みが多く、それはもったいないことだと思う。

著者は「なら自分がやれ!」ということを言ったり、できなくてもやった心意気を認めろというような発言をするかもしれないが、
寿司屋がぐちゃぐちゃに潰れた握り寿司をだしてきて、クレームが出たら、「自分で握れ」とか「できなくても握った自分の心意気を認めろ」と言っても認められないだろう。

寿司屋になりたかったのは自分であり、客ではない。別に寿司を食いたいだけの客に寿司屋になれというのはバカバカしい話だ。
客の要求は絶対ではないし過剰な要求は許されないが、看板に見あった、ある程度以上のクオリティを要求されるのは商業行為である以上仕方ないことだ。
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