後、田中雄二の一連のドキュメンタリー大著で、編集能力を疑うのは、
章立てはきっちり出来てるけど、註番号が一切振られてない点。
雑誌とかの軽い読み物なら、いちいち註番号振って原典や解説を行うのは
読む方も面倒ですけど、700ページを超える本で註番号無しって
不親切だし執筆者本人も誤記が多くなる。
例えば「電子音楽 イン ジャパン」p267上段での神谷重徳のインタビュー
(アープ・オデッセイについて)
「鍵盤のゲート回路がシーモスの技術で出来始めたもんですから」
まず、「CMOS」を「シーモス」って記述する時点で本当に電気科卒業か疑いますね。
ここは、むろん、縦書きで良いから「CMOS」と記述して
註番号入れて解説すべきだと思います。。

ちなみに、オデッセイの鍵盤回路は普通のモノシンセより凝ってて、
だからオデッセイは2音ポリシンセなんですが、註番無いせいで
大事な部分が台無しになってる。

田中雄二は雑誌編集だけで、学術書やマニュアルの類を手掛けたことが無いのかな?