司馬遼太郎の特に短編を読んでると主人公に対してああこの人物のことそんなに評価してないんだなとか
逆に主役とは敵対する側のキャラだけど案外嫌いじゃないらしいと感じることがよくある
三成が出てくる作品も読んだけどじつにうまく書けてると思ったよ
史実の誰それから特に疎まれてたというエピもしっかり書いてこれじゃ嫌われるし人望のなさも無理ない
そう思わせといてその上で不器用なやっちゃなぁと大谷吉継など一部の味方の気持ちもわかる気がする
そんな仕組みになっている
他だと「へうげ者」の三成も似た感じで同僚とりわけ武断派に忌み嫌われてる
それも当然の言動の数々と同時に読者目線じゃ悪気はないとわかるがゆえに憎めない
そういう描写も交えて絶妙なバランスで描かれてる