演出と監修を務める落合陽一は、公演について以下のように語った。「コンピューターと日々向き合う僕にとって、オーケストラというのは人間が集まり、人間が意地を見せる場だと思っている。そうしたオーケストラの本質そのものと向かい合って、どうやったらオーケストラを続けていけるのかを模索する挑戦になる。おそらく、バッハやモーツァルトが現代に生きていたら、きっと映像用の楽譜をつくるはず。楽譜を解釈して音をつくるのが指揮者なら、映像の演奏者や指揮者がいてもいいはずという発想で試行錯誤を重ねている」。