>>94
ビジョンファンドが多額の資金を集めることができた背景には、一種のマジックがある。
このファンドの資本のおよそ4割(約4兆円)は、年間7%のリターンを確約した優先株の形を取っている。

実際、ソフトバンクは、7%のクーポンを確実に支払うため、資産売却で得た利益を手元に置かざるを得ない。
また、ビジョンファンドの残りの6割(約6兆円、普通株)の保有者の約半分は、ソフトバンク・グループとその従業員である。
さらに、ソフトバンク・グループは莫大な借金を抱えるから、同グループがファンドに出資する資金も事実上借金で賄っていることになる。

WeWorkのビジネスモデルは、「儲けに上限があるのに、リスクが莫大」であり、そもそも、多額の資金を投下して短期で高い収益を得るなどということは難しい