三菱UFJの20年3月期当期利益予想は+3.1%、顧客部門での収益増目指す

[東京 15日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループは15日、2020年3月期当期利益予想は前年同期比3.1%増
の9000億円と発表した。顧客部門での収益増や市場部門の回復を見込む。

同日発表した19年3月期決算は、資金利益と顧客部門収益が4期ぶりに増益に転じ、こうした流れを20年3月期にもつなげたい考え。
通期予想が微増にとどまったことについて会見した三毛兼承社長は「減速しているわけではない」と説明した。19年3月期の与信関係
費用は前期の58億円から2300億円に拡大する見込み。
19年3月期の減益要因の1つになった市場部門は、収益の柱だった米債のポートを一時期の17兆円から21兆円まで拡大し、収益
化を図る。苦戦している機関投資家向けのセールス&トレード業務は、運営体制の最適化を図り、ビジネスモデルの転換を進めるとした。
中計によると、市場部門の19年3月期の営業純益目標は3400億円だったが、実績は約2500億円と低迷。20年3月期の営純目
標の3600億円は維持する。