最後に、松山個人のデータに言及しよう。米ツアーにおいて単独首位で最終ラウンドに入ったのは今回で3回目だった。最初は2016年WGC−HSBCチャンピオンズ。3打差首位から最終ラウンドで66をマークし、7打差の圧勝を飾っている。2回目は記憶に新しい今年のマスターズだ。4打差首位から73と苦戦したが1打差で逃げ切った。

 つまり、単独首位からは3戦全勝ということだ。首位タイだったケースは3回あってすべて敗れているが、単独首位なら回数こそ少ないがすべて勝ち切っているのである。

 日本ツアーでは単独首位で最終ラウンドが6回あり、負けたのは初体験の2013年日本プロのみ。以降は5連勝中だ。

 ということは、日米合わせれば単独首位で最終ラウンドに入った場合は現在8連勝中になる。ウッズの領域にはまだ及ばないが、松山のデータも相当なもの。このまま不敗神話を続けてほしいものだ。