男女シングルスの準決勝と決勝が行われ、女子は石川佳純(27=全農)が女子最長ブランクとなる5年ぶりの優勝を果たした。決勝で伊藤美誠(20=スターツ)との東京五輪シングルス代表対決を1―3から逆転して4―3で制し、涙を流した。2000年生まれの「みうみまひな」が4年連続で女王に就く若手台頭の流れを止め、歴代3位タイの5度目の栄冠で健在をアピールした。

 【佳純に聞く】

 ――決勝は我慢の展開だった。

 「レシーブでの得点が多く、サーブで得点がなかったので苦しかった。途中からラリーでコースを変えたりしたことが良かった。1ゲーム目はスピードに付いていけなかった」

 ――自粛期間中の周囲の励ましについて。

 「コーチや家族らから“可能性を信じて”と言われた。自分で自分を信じないとだめだなと、思った。バックハンドが良くなって、自信を持って振れるようになった」