リオデジャネイロオリンピックが終わり、2020年の東京へオリンピックが引き継がれたわけだが、
その2020年東京オリンピックを1964年の東京オリンピックと同じ10月10日に開催するという案が出ている。

 ことの発端は、リオデジャネイロオリンピック閉会式の後、安倍晋三総理と小池百合子東京都知事がIOCのバッハ会長が非公式の会合を持ったときのこと。
 バッハ会長が、閉会式での日本の演出について、「東京はドラえもんがいるから、(リオと違って)大丈夫だね」と話した。
 それに対して、安倍総理が「ドラえもんの道具に台風をなくす道具があったかな」と返した。
 そこで、ちょうど東京に台風が3つも来ていることが話題になり、バッハ会長が「それは大変だ」と驚いた。
 すると、小池知事が「それに東京は今の時期、非常に暑い。最高気温が36度を越すことが連日続いている。先月の選挙の時には私も倒れそうになった」と話した。
 そこで、バッハ会長が「東京は本当に大丈夫なのか」と懸念を示す事態になり、時期の変更することを検討する内諾を得たという。

 時期の変更が検討されているにはもう一つ理由がある。
 それは、野球・ソフトボールが追加競技として認められたことだ。
 追加競技決定の際に、IOC理事会では、「世界の一流プレーヤーが参加することを希望する」と、大リーグプレーヤーが参加することを希望条項として付した。
 しかし、夏は大リーグとしてもペナントレースの真っ最中であり、オリンピックに出場して負傷などがあることを考えると、高額の契約料を払っているということもあり、オリンピック出場を認めるわけにはいかないという事情がある。
 秋であれば、ペナントレースの方向性が見えているので、オリンピック出場を認める可能性があるということだ。

(続く)