週刊新潮 2010年2月25日号
金メダル遥かなり「バンクーバー五輪」冬物語
五輪スノボ代表「国保和宏」、先輩「成田童夢」をテキーラの瓶で殴った夜

成田童夢
「国保選手は先輩の名前も呼び捨てだし、ミーティングでもふんぞりかえっていた。
合宿で一緒に練習している時、
『もっとこうしたらいいんじゃない?』
ってアドバイスのつもりで言ったら『うぜーよ』
『今の技、すごいじゃん!』と褒めても、『お前うぜーよ』・・・」

成田童夢
「トリノ五輪直前のW杯で僕が国保選手に勝った時のことです。その晩、代表メンバーや
コーチが集まって打ち上げをしていたら、突然後ろから頭を殴られた。『痛って!』と振り返ったら、
国保選手がテキーラの瓶を持ってへらへら笑っているんですよ」



トリノオリンピック当時(06年2月13日日経新聞夕刊)
スターぞろいの米国チームでも練習前に円陣を組み、団結を図っていた。
一方の日本チーム内には残念なことに仲間はずれすら存在した。
ストレスに耐えきれなくなった選手(成田童夢)が近場の喫茶店で
時間をつぶしているようでは、心の準備もままならない