時間がかかり、感謝もほぼない

 ――なぜ、家賃滞納を専門にしているのですか。

 「プロ野球オリックスブルーウェーブの球団広報をした後、結婚して専業主婦に。子どもを産んでから半年で離婚を経験しました。離婚裁判時の担当弁護士にすすめられて、司法書士を目指しましたが、落ち続けました」


 ――子育てをしながら勉強を?

 「ネズミの鳴くアパートでシングルマザーとして極貧生活を送りながら、6年間勉強した末に合格しました」


 ――その後、家賃滞納を専門に活動されるわけですね。

 「資格を取っても、王道の土地登記の仕事は全然とれない。時間がかかり、感謝されることもほぼないために多くの司法書士がやりたがらない家賃滞納の分野を専門に、現場に足を運んで交渉するスタイルに至りました」