シングル女性が「自分で用意すべき老後の資金」はいくら?

60歳以上のシングル女性が1か月に使う生活費は、全国平均で15万6000円。60歳女性の平均余命28.68年を見越した89歳までの生活費は、総額で約5400万円とわかりました。
また、老後も住宅ローンの支払いが続く人、老後にもファッションやレジャーなどゆとりある暮らしを楽しみたいという人は、あと5万円を上乗せして月額20万6000円として計算すると、60歳以降に約7200万円必要とわかります。

ただし、このすべてを60歳までに現金で用意しなくてはいけないわけではありません。
私たちは基本的に65歳から年金を受け取ることができるようになっていますし、会社に退職金制度がある人はそうした未来にもらえるお金も差引くことができるからです。

老後の収入は平均で3300万円
総務省家計調査(平成27年)によると、シングル女性の平均的な老後の収入は11万5179円です。老後の収入の柱は図表を見ても、老齢年金を中心とする社会保障給付ということがわかります。
老齢年金の受け取り開始は65歳からなので、ここでは60歳で退職してから5年間は無収入、その後65歳から24年間は11万5179円の年金等収入があるという前提で計算をしたいと思います。

老後の年金収入は約3300万円ということがわかりました。なお、私たちが将来もらえる老齢年金は、現役時代にどんな働き方をして、どんな種類の年金に加入していたのか、いくらの年金保険料を何年間支払っていたのか等によって将来の受け取り金額が変わります。
自分の年金がいくらくらいもらえるのかを調べたい場合には、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」で具体的に試算することができるので、ぜひ試してみてください。

【60歳までに自分で用意したい金額】
●平均的な暮らし ※月額15万6000円
5400万円−3300万円=2100万円
●家賃の支払いが続く人、ゆとりのある暮らしがしたい人 ※平均的な暮らしに月額5万円上乗せ
7200万円−3300万円=3900万円

シングル女性の場合、60歳以降に平均的な生活水準を満たす暮らしをするだけで2100万円、
それよりもあと5万円余裕がある暮らしをしたいなら3900万円を、自分で用意しておく必要がありそうです。
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0116/aab_170116_9573736037.html