北九州高専校長がセクハラ 送別会で女性教員3人に抱きつく
2018年03月14日 06時00分

 北九州市小倉南区の北九州高専の男性校長(63)が、今月1日に開いた異動・退職教員の送別会で、女性教員3人に抱きついたり、肩に手を
回したりするなどのセクハラ行為をしていたことが分かった。校長は2日に「不適切な行為があった」と被害を受けた教員に謝罪。13日には校内の
会合で全教員に陳謝した。高専を運営する独立行政法人国立高専機構(東京)は「事実関係を確認し(処分など)対応したい」としている。

 高専や関係者によると、送別会は市内のホテルであり、50人が出席。校長は壇上であいさつした女性教員3人に抱きつき、3人のうち2人については、
さらに記念撮影時に肩や腰に手を回すなどした。記念撮影で、校長の行為を目撃した別の教員が「手はひざの上に置いてください」と注意したという。

 高専によると、翌2日に問題視する声が校内で上がり、校長は2人に直接謝罪。残る1人は謝罪を求めていないという。

 高専は近く、国立高専機構に調査報告書を提出する方針。送別会の出席者からは「背中や尻の辺りを触り続けていた」などの証言も高専に寄せ
られており、福澤剛副校長は「必要があれば証言についても調べる」と語った。

 校長は当時酔っていたといい、「不謹慎な行動で申し訳ない。細かい点まで覚えていない。飲み過ぎていたと思う」と釈明した。校長は大学教授を
経て昨年4月、校長に就任した。

=2018/03/14付 西日本新聞朝刊
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/401020/