元中間市議ら恐喝認める 福岡地裁支部

2018/3/15 10:38 (2018/3/15 12:49更新)

 太陽光発電所の建設工事に絡み、業者から現金を脅し取ったとして、恐喝罪に問われた福岡県中間市の元市議、米満一彦被告(76)と、建築会社
社長、中野次夫被告(70)は15日、福岡地裁小倉支部(久次良奈子裁判官)の初公判でいずれも「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、米満被告が代表を務める会社の取引先だった中野被告の会社の資金繰りが苦しくなり、建設工事の発注元だった広島県の
業者から金を脅し取ろうとした、と指摘。「米満被告が過去に暴力団に所属していたことも考えれば被害者の恐怖は大きく、経済的被害も重大だ」として
米満被告に懲役3年、中野被告に懲役2年6月を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。22日に判決が言い渡される。

 起訴状などによると、2人は共謀し2016年6月、「代金を支払わないと工事関連設備を破壊する」などという趣旨の電話やメールをし、業者から約300
万円を脅し取ったとしている。

 米満被告は起訴後に議員辞職した。〔共同〕

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2814894015032018ACX000/