研究チームは、主にボウフィッシング(弓を使う魚釣り)で釣られた386匹のビッグマウス
バッファローから耳石を取り出し、薄くスライスした。耳石は炭酸カルシウムでできた
薄い板状の小さな組織で、体の平衡感覚を保つ働きがある。耳石には木の年輪に相当する
「輪紋」という層が形成される。研究者らは顕微鏡を使って、耳石に見られる輪紋を数え、
魚の年齢を推定した。すると、この魚の寿命は80年から90年以上にもなるという結果が出た
研究のリーダーであるアレック・ラックマン氏が初めてこの数字を見たときのリアクションは、
「そんなはずはない!」だった。