科学者のサイモン・ラモは、勝者のゲームと敗者のゲームの決定的な差を、『初心者のための驚異のテニス』という本の中で明確にしている。
すなわち、テニスには2種類のゲームがあり、1つはプロおよび天才的アマチュアのゲーム、もう1つはその他大多数のゲームである、と。

プロは強力で正確なショットを放ち、敵の手の届かない所へ打ち込んで勝利をつかむ。一方、アマチュアのテニスでは、素晴らしいショットはなかなか見られない。得点のほとんどは、相手のミスによるものだ。

つまり、プロのテニスは勝つために行ったプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」であるのに対し、アマチュアのテニスは敗者がミスを重ねることによって決まる「敗者のゲーム」なのである。