http://www.computerworld.jp/topics/601/206516

 米国Microsoftのクラウド・プラットフォーム「Windows Azure」で2月22日午後、ストレージ・サービスの障害が
世界規模で発生した。SSL証明書の失効が原因だった。「Xbox Music」と「Xbox Video Store」の両サービスでも
問題が発生している。

 Windows Azureのステータスを報告するサービス・ダッシュボードでは、次のように説明されている。

 「2月22日午後0時44分(太平洋標準時)から、世界規模でストレージに障害が発生し、HTTPSオペレーション
(SSLトラフィック)に影響した。原因はSSL証明書の失効である」(Microsoft)

 同社によると、影響を受けたのはHTTPSのトラフィックであり、HTTPトラフィックには影響しなかったという。
同社はSSL証明書を更新する措置を講じたとしており、HTTPSトラフィックは多くのサブリージョンで徐々に回復
するだろうとの見通しを示した。

 その後の報告で、Microsoftは影響を受けたクラスタのSSL証明書の更新に必要な措置を講じたことを明らか
にし、すべてのサブリージョンで99%以上の可用性を回復したと述べた。ただし、今後24時間は断続的に障害
が発生する可能性があると注意を呼びかけている。

 さらにMicrosoftは、コンシューマー向けサービス「Xbox Music」と「Xbox Video Store」でも問題が発生したこ
とを報告した。一部のユーザーはこれらのサイトで閲覧、ストリーミング、ダウンロード、購入ができなくなった。
Azureのストレージ障害とXboxサービスのトラブルとが関連しているかどうかについての言及はなかった。
両サービスは23日に復旧が報告されている。

 Azureでは昨年2月にも深刻な問題が起きている。Microsoftは、今回SSL証明書が失効した理由や、Xbox
MusicおよびVideo Storeで問題が起きた原因は明らかにしていない。現時点で同社のコメントは得られていない。