http://www.computerworld.jp/topics/614/205324

 Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック(Tim Cook)氏が、新たに発売された「iPad mini」が標準サイズのiPadの売り上げ
に影響をおよぼすのではという複数のコメントに対して、自社の製品どうしの共食いについては「心配しなくてよいことを経験上知ってい
る」と語った(関連記事)。

 あるアナリストから、新たなiPad miniの「古い製品に対する共食い要素」に関して尋ねられたクック氏は、「われわれには古い製品など
ない。Appleにあるのは新製品だけだ。つい先日もiPadの第4世代を発表したばかりではないか」と答えた(関連記事)。

 「実にすばらしい『iPod touch』や最高の第4世代iPad、さらにはiPad miniとiPad 2を提供しているというのがAppleの見解である。顧客は
これらの中から1つか2つか3つ、もしくは4つすべてでも、好きなものを選んで購入している」(クック氏)

 「年月とともに、われわれが自身の製品どうしの共食いを心配する必要はないと学んだ。自社ではなく他社とどう競争するかを考えるべ
きだろう」(クック氏)

 「さらに、1四半期に8,000万から9,000万台のPCが販売されているという現状は、きわめて大きなチャンスだと言える。いまだに年間で3億
台のPCをユーザーは買っているのだ。こうしたたくさんの人々が、iPadやMacを買おうかと思うようになると考えている。すなわちこの大き
なチャンスとは、Appleにとってのチャンスなのである」(クック氏)

 「したがって私は、身内の共食いの懸念ではなく、Appleの目の前にある巨大なチャンスをつかまえることに力を注ぐつもりだ」(クック氏)