http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/23/news065.html

米HPがwebOS搭載タブレット「TouchPad」の発売からわずか7週間で突然、同OS端末事業の打ち切りを決定したことで、
これまで大手IT各社がいかにしてAppleのiPadへの挑戦に敗れてきたかが改めて思い出された。

今回はDellの「Streak 5」に続いて、TouchPadがタブレット端末の「お墓」に仲間入りしたわけだが、売れ行きが振るわず今後同じ道を
たどることになりそうなタブレット製品はほかにも多数ある。

「小売店ではiPad以外のタブレットはとにかく売れない。それはこの数日間の出来事からも明らかだ」とボストンの市場調査会社
Detwiler Fentonのアナリスト、マーク・ガーバー氏は指摘する。

ユーザーの支持を得られずにいるそのほかのタブレットには、台湾ASUSTek Computerの「Eee Pad Transformer」や、
Googleが先日買収の計画を発表した米Motorola Mobilityの「Xoom」などがある。

カナダResearch in Motion(RIM)の「PlayBook」はレビューで酷評されており、売れ行きも振るわないが、それでも恐らく
打ち切られることはなさそうだ。この製品はRIMの戦略の鍵だからだ。

「RIMが近いうちにPlayBookの販売を打ち切ったり、このプラットフォーム事業から退したりすることはないはずだ。
RIMはこのプラットフォームを会社の未来と考えている」とBGC Financialのアナリスト、コリン・ギリス氏は言う。

Appleのライバル各社はタブレットOS市場でも差を開けられている。

Strategy Analyticsによると、2011年第2四半期のタブレットOS市場ではAppleのiOSのシェアは61.3%と、
2位のGoogle Androidのシェア30.1%のほぼ2倍となっている。
Microsoftのシェアはわずか4.6%、RIMのシェアは3.3%にとどまった。