佐藤 そうです。早稲田と慶應と同志社は、作問の方針がはっきりしているんです。
早慶は東大に合格した受験者をいかに落とすかが課題。同志社の場合、京大に合格した受験者をいかに落とすかが重要。
要するに、同志社にとっては、「京大の滑り止め」にしないということが生命線なんです。

センター試験に関して、例えば同志社の神学部は英語だけですが得点率を約90%にしています。
これは東大や京大に通るレベルです。どうしてそういうところに設定しているかというと、どこかの大学を落ちて、滑り止めで合格したからという理由で入学しても、結局、不本意入学だといずれ全体の士気が落ちて神学の勉強についていけなくなるからです。