MARCH現役実合格者数のランキング上位は、都立3番手よりちょっと上くらいの公立高校が多くを占めているのが実情です。率直に申し述べて、微妙なラインと言えるでしょう。
公立1位の川和は、卒業生318人で306人が現役合格。柏陽、厚木、大宮、青山、湘南、大和、浦和市立、県立船橋などと続きます。都立は青山、三田、駒場、立川、武蔵野北が上位。青山は285人中215人が合格です。
このことから、MARCHはさほど難しくはないことがご理解頂けるかと思います。都立上位校となると、MARCHは現役では受験すらしない人が多いのではないかと推測いたします。
入試制度改革の影響で、早稲田、上智、青学、立教などは志願者が減少しています。それでも、とにかく大学受験を回避することを最優先に考える非優秀層なら、MARCH付属校も良いのではないでしょうか。かなり消極的な選択肢ではありますが。

実際に、明治大学進学者にトップ校出身者はほぼおらず、中堅クラスの高校ばかりが名を連ねます。各校の偏差値と東大合格者数を確認してみてご覧ください。
最早、MARCHは上位層が行くべき大学群では無いという事になります。

・2021年 明治大学現役進学者数
327名:明治大学付属中野
286名:明治大学付属中野八王子
233名:明治大学付属明治
43名:鎌倉
38名:桐蔭学園
36名:国学院大学久我山
35名:國學院
31名:大和
29名:川和、厚木、川越(県立)、小田原
28名:市ケ尾
27名:横浜緑ケ丘、多摩、川越東、金沢
26名:山手学院、千葉(市立)
25名:佐倉、小金井北、東京農業大学第一
24名:新宿、希望ケ丘、海老名
23名:越谷北
22名:戸山、川越女子、蕨、城東、日本大学第二、光陵
21名:本郷、開智、富士見丘、三田、横浜平沼、
20名:市川、浦和(市立)、立川、幕張総合

東京一工早慶といった一流大学と中堅という位置付けのMARCHの間には、歴然とした差があります。
一昔前は、受験人口が多過ぎて難関大学に受からなかった優秀層がMARCHにも流れていましたが、今はほぼ皆無と言えます。
これから、少子化による易化により差が広がる一方なのは明白と言って良いでしょう。