流通科学大学/創設者 中内 功
中内功が起こした流通革命。

中内功は、大阪市にて中内家長男として生まれ、幼い頃から父、秀雄が経営する「サカエ薬局」の手伝いをするなど、商売とともに成長。
20歳で陸軍に入隊し、極寒の満州や食糧の補給が途絶えたフィリピンの山中での壮絶な飢えの経験が、後の流通革命の礎となる「飢えのない平和で豊かな社会をつくる」という使命感につながる。
その後、大阪で医薬品の現金問屋「サカエ薬品」、大阪・千林駅前に「主婦の店ダイエー本店大阪」を開業し、常にお客さまの立場で考える「フォー・ザ・カスタマーズ」という理念を掲げ、「お客さまの望むモノを望む価格で売る」という大改革を行なう。
この理念は後に、「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を」というダイエーの精神を生み、後の流通革命になくてはならない考え方になっていった。
中内功が目指したのは、消費者に最も近い流通が、消費者のニーズをつかみ、それを生産者に伝え、消費者のための商品づくりや価値決定を主導すること。
豊かな社会につながる新しい市場を創造するその理念は、流通革命として、流通が近代化された今もなお、深く経済に影響を及ぼしている。