▽日比谷高校躍進の秘密

○優秀な生徒を集める
・他の私立高校も絶対に及ばない圧倒的な知名度、伝統、ブランド力
・難関私立並みの自校作成問題+内申の実質関係ない入試の実施
・校長などが積極的に塾主催の講演会に出席。塾説明会なども積極的に開催

○生徒を伸ばす
・教師は全都から集めた都立ができる最高の教師陣。東大院卒、著書を持つ教師などが多数在籍。「都立の教師は質が悪い」とは言わせない
・入試得点、定期テスト、実力試験、外部模試の点数推移を全てデータ化して、生徒の学力を個人のクセまで把握
 定期的に教師が「定点観測」と呼ばれる会議を開き、著しく伸びた生徒、著しく落ちた生徒などを取り上げ、要因を究明
・渋幕を参考に、数百ページのシラバスを配布し有効的に活用。詳細なカリキュラム、勉強法、大学受験との関係などを明記
・土曜日はあえて休日。その代わり受験対策補習を主要教科で実施。任意参加にもかかわらず大部分の生徒が参加し、予備校代わりに利用
・平日の放課後には希望者対象の発展講座を実施。数学演習や第二外国語など
・講習はとにかく充実している。夏期講習は100講座以上。例年多くの生徒がかなりの講座をとる。生徒が予備校ではなく学校中心に
 受験対策をするようになったため、予備校に通うための時間や金銭のロスが無くなり、効率的な受験勉強が可能になる。
・授業評価を定期的に実施。項目に「ふつう」はなし。この結果をもとに教員会議が開かれ、改善について討論。
 次回の授業評価でも改善が見られなかった場合、その教師は他校へ左遷
・退職後も、優秀な教師は講師として学校が独自に採用している
・地方の公立進学校や近年成長している全国の私立中高一貫校を積極的に訪問して研修活動
・予備校講師などを積極的に学校に呼び、授業研修などを行う
・1年にかなり多くの三者面談を実施し、家庭との連携や、生徒の現状把握を行う
・定期試験や校内実力試験が終わると、予備校の模試解説書をも超える数百ページの解説書が生徒一人ひとりに配られる。