少しでも理解出来きるダークサイド馬鹿は、
目を通しておいた方が良さそうなコラム。

●「知能が遺伝する」という事実に、私たちはどう向き合うべきか?
https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2017/01/post-6659.php?page=1

よい学校に通い、教え方のうまい先生に出会えば、子どもがやる気を出して劇的に賢くなるとも言えません。
教え方やクラスの違いより、遺伝の影響の方がずっと大きかったのです。
これも教育がムダだという意味ではなく、教育や学習の仕方を少しくらい変えただけでは、
成績に劇的な変化を起こすことができないほど、いまの学校教育がみんなに行き届いていることを意味します。
(略)
各種競技や学科の得意な子どもを選抜することで、彼らのモティベーションが上がり、当面のところ、どんどん能力が上がっていくことは大いにありえます。
しかし行動遺伝学では知能への遺伝の影響は子ども時代は小さく、大人に向かって大きくなることがわかっています。
小学生の場合、遺伝的な資質はまだ発現途上にありますから、この時点で子どもをエリートコースに振り分けるのは危険が大きいといわざるをえません。
(略)
知能は70%以上、学力には50〜60%くらいの遺伝率があります。
学力の場合、さらに20〜30%程度、共有環境の影響も見られます。
学力の70〜90%は、子ども自身にはどうしようもないところで決定されてしまっているにもかかわらず、学校や親は子どもに向かって「頑張りなさい」というメッセージを発信し続けています。
これは、科学的に見て、極めて不条理な状況でしょう