「学級崩壊」でも東大に6割
スノッブな筑駒生
冨山和彦・経営共創基盤CEOが語る(下)
2017/2/20
 企業再生請負人の異名を持つ、経営コンサルタントの冨山和彦・経営共創基盤最高経営責任者(CEO、56)が語る「リーダーの母校」。筑波大学付属駒場中学・高校(筑駒、東京・世田谷)の6年間で、筑駒的な価値観を育んだ冨山少年。
その価値観は、その後の冨山氏のキャリアや生き方に大きな影響を与えたという。
筑駒を卒業し、東京大学法学部に入学した。

筑駒は東大進学率が高いのですが、授業では受験対策を一切やりません。だいたい、どの先生も、
◆学習指導要領を全然守らない。 ◆
教科書は一応、机の上に置いてあるのですが、一度も教科書を開かずに学期が終わるという授業もありました。
例えば、日本史の授業は、担当の先生が「大津事件」の研究者で、毎回授業で話すことといえば、大津事件のことばかり。そのまま1学期が終了しました。
生徒も、途中から学校に来なくなる人もいます。
◆先生もいちいち出欠をとらないので、問題は起きません。 ◆

授業に出ている生徒も、前列に座っている人は真面目に聞いていますが、

◆だいたい7〜8割の生徒は内職◆
していました。

難しい数学の問題を解いている生徒もいれば、将棋の棋譜を研究している生徒もいる。
音楽の話をしている生徒もいれば、勝手に弁当を食べている生徒もいる。
ほとんど、
◆学級崩壊です。◆