高柳敏夫は人格者に間違いない。最初の頃は血気盛んで、口の利き方の悪い弟子の芹沢博文に腹を立て、ナイフを投げつけて「お前はどうして師匠のナイフをよけるのか!」
と怒鳴りつけたそうである。これは90年代の将棋世界誌で、本人が「投げたのは、菜っ葉包丁で、当然芹沢に当てるようには投げ付けていない」とコメントしていたが。