三段論法といえば

彼らは恐れることなく聖なる文書を改竄してきた。彼らは古くから信仰の規準を棄てた( 403)。彼らはキリストを知ら
なかった。彼らは聖なる文書の言っていることを吟味せず、自分たちの無神論を確立するために、どのような三段論法の格が
見つけられるかと夢中になって考える。そして、もしだれかが彼らに聖なる文書の章句を示そうものなら、それが連言的三段論法
か選言的三段論法の形式にしうるかどうかを調べる。  〔一四〕彼らは神の聖なる文書を棄て、幾何学を研究する( 404)。
彼らは地から出て地について語るが、それは上から来られる方(ヨハネ三 31)を知らないからである。彼らの間ではユークリッド
が熱心に学ばれ( 405)、アリストテレスやテオフラストス( 406)が賞讃される。ガレン( 407)に至っては、
おそらく、一部の者によって崇められてさえいる。〔一五〕彼らはその異端的な見解のために、信仰のない者の術を悪用し、
そして神を信じない者の奸計によって聖なる文書の素朴な信仰を不純にしているのだから(コリント人への第二の手紙二 17参照)、
彼らが信仰の近くにさえいない、などとわざわざ言う必要があろうか。彼らはそのために、恐れることなく、聖なる文書に手を
付けそれ
を訂正した、などとぬかしている(