疎開とは、戦争の被害を避けるため、都市部の人やものなどを比較的危険が少ない地方へ移動させることです。太平洋戦争下では、都市部の児童を農村部などに避難させる学童疎開が行われました。当初は親族を頼る「縁故疎開」が原則でしたが、やがて学校ごとにお寺や旅館に逃れる「集団疎開」も始まりました。集団疎開は1944年8月4日に第1陣が出発、子どもたちは翌年、疎開先で「終戦の日」を迎えました。