それにしても、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』にしろ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』にしろ、さらには北米にヒットが飛び火した『ゴジラ-1.0』にしろ『君たちはどう生きるか』にしろ、今年は1940〜50年代、つまり戦中・戦後を舞台にした作品が結果を出している。先週末は初登場6位と鈍い出足だったものの、作品の評判の高さから今後に期待できるアニメーション作品『窓ぎわのトットちゃん』をそこに加えることも可能かもしれない。
興味深いのは、必ずしもそれらの観客の中心が年配層というわけではなく、とりわけ『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は若年層の観客から支持されていること。そこには、世界中で戦火の絶えない不安定な時代が反映しているのだろうか。