最後の時が来るまえに、大きな試練がある。そのとき悪人はますます悪に傾き、正しい人はますます正しい行ないをするようになる、と聖書は語る。
 神につく者と、罪悪にとどまる者とが、明確に分かたれるようになる。神につく者は救われ、罪悪にとどまる者は滅びる。「獣」の側につく者たちは、すべて滅びる。
 私たちが注意しなければならないのは、「獣」が実際に現われたとき、「獣」の側につかないことである。
 「獣」は多くの人にとって、救世主のようにあがめられる存在となる。だが私たちはその本性を見抜き、彼の側につかないようにしなければならない。その判断において、666のゲマトリアが重要な意味を持つ。
 「666」の「獣」に打ち勝てるのは、イエス・キリストのみである。イエスのギリシャ語ゲマトリアは888だ(詳しくは拙著『ゲマトリア数秘術』)。彼だけが、この「獣」を討ち滅ぼせるのである。