昔からずっと不思議なことがあるのでちょっと聞いてほしいです。

小学校の2つ上の先輩にO平(Oひら)先輩って人がいました。私は実際に会ったことはなかったのですが、その先輩は放送委員をやっていたのでお昼の放送を担当することも多く、私が一方的に名前と声だけ知ってるという感じです。

中学校に進学し、部活に入るとO平先輩がいました。O平という苗字はかなり珍しいので、私はあの放送委員のO平先輩かと思ったのですが、不思議なことに周りの人はみんなO平(Oだいら)と呼んでいます。あれ?とは思いましたが、まあ戸籍の関係で苗字の読みが変わったとか単にあだ名みたいな感じでそう呼ばれてるだけなのかなと思い、特に気にすることはありませんでした。

ところで私のいた中学校はA小とB小の2つの小学校の出身者で構成されています。先輩の卒業が間近に迫った頃、ひょんなことからO平先輩が私とは違うB小出身だということを知りました。そうなるとO平(Oひら)先輩とO平(Oだいら)先輩は別人ということになると思いますが、それにしてはOひらにしろOだいらにしろあまりない苗字なのに歳も同じだし下の名前も同じだし、何より声が同じなんです。Oだいら先輩の声は、放送でよく聞いていたOひら先輩のちょっとくぐもった声と全く同じで、だからこそ私はあのOひら先輩だと思っていたのです。理性的に考えれば共通点の多いよく似た他人といか言えないかもしれない、でもどうしても別人とは思えないのです。

おかしなことはまだあります。2人が別人だとすると、小学校の時にいたO平(Oひら)先輩はどこへいったのか。中学校の卒業式では一人一人名前が読み上げられるのですが、Oひらという人はいませんでした。私のいたA小ではここ数年私立中受験者はいなかったときいているので他の中学に行ったとも考えられません。

そんなに親しい人ではなかったのでどうでもいいといえばどうでもいいんですが、もしかしたらOひら先輩がOだいら先輩として生きるパラレルのマンデラかな、と最近は思うようになっています。