外国の四ツ足の真似を致して、結構な家の内で、牛や馬の肉を煮いて喰うたり、首に畜生の皮を捲いたり、畜生の毛で織った物を肌に着けたり、それがさっぱり四ツ足の性来が現れて居るのであるぞよ。

「今の日本の人民は皆外国の真似を致して、牛馬の肉を喰い、猪、鹿、犬猫何でも構わず、四ツ足と見たら共食いいたすようになり、たまたま謹みて四足獣を喰わぬ人民があれば、時勢遅れの馬鹿と申して嘲笑うようになりてしもうて、このきよらかの国土も、きよらかの神民も皆汚れてしもうて、今日の国家のありさま、神の住居を致すべき場所が、地の上には錐一本立つ場も無き所まで曇りてしもうておるぜよ」