以前に火葬場へ行ったとき、喪服ではなく私服で来場していたグループあった。
確かに喪服を着ないといけないというルールはないし、喪家によって葬儀や火葬場に求める厳粛度は本当に違うんだなと感じた。
ものの価値観は時代によっても変わってくるし、行政がどれだけ柔軟に対応していくかが課題となる。炉前や告別室の個室化が進んでいて施設側の対応は徐々に進んでいるのであとは運用をどうしていくかだと思う。
しかし、撮影禁止理由の一つであるプライバシー権の保護は、憲法13条で認められた人権に含まれ、時に表現の自由(撮影も含まれる)との衝突がある。法整備が遅れているのでプライバシー権の保護を前面に出されると現時点で突破することは難しい。
厳粛な場所というのはあくまで個人の概念や感想に過ぎないが、プライバシー権は保障された人権の一つなので行政としては最後まで守りぬくだろう。
炉前での撮影はまだまだ壁が高く、自由にできるようになるまではかなりの時間を要すると思われる。

それでも、県央みずほ斎場のこの対応は、犯罪でもないのに厳しすぎるのではと思う。
「意図せず、第三者が入り込んだ場合は、データ等の確認や消去をお願いしますのでご了承ください。」
ここまでやるならこちら側のプライバシー侵害になりかねない。然るべき機関と連携して令状を持ってくるべきだろうな。