叡智そのものであり、根源の光そのものである大日如来は、太陽の光のようにあらゆる時代、場所にさまざまな姿で現われて、すべての生き物を救うために説法をしています。
宇宙間のすべて花鳥風月草木に至るまで大日如来の説法です。
そして弘法大師は、本来成仏している自己の発見を「即身成仏」という言葉で表しました。
すなわち、密教以外の教えは「三劫成仏」(さんごうじょうぶつ)といい、無限に長い間の修行によらなければ成仏できないとしますが、弘法大師は、この身このまま「即身」に「成仏」が実現するとしました。
なぜなら、私たちと大日如来は本来同じであるからです。