結論から言うと、古代日本と古代中国では「生」と「死」、真逆の意味で使われていました。

『字統』によると、(古代中国では)「荒」の(草かんむりがない)下部「コウ」は死者の形で、残骨にはなお頭髪が残っている形で、それが草間に棄てられていることを「荒」という、となっています。

一方、『字訓』の「生」のところ、(古代日本では「生」は)生まれ出る、あらわれる。ものの生成することをいう(中略)「新」「粗」「荒」も同系の語である。類義語の「うまる」は子が生まれることであるが、「産る(ある)」は高貴な人が神意によって出生する意に用いる、と説明されています。