十字架刑は、もともとユダヤ人の処刑方法ではない。
ユダヤ人が処刑するときは、主に石をぶつけて殺す。
十字架刑は古代ローマ帝国の処刑方法である。
多くの国や民族を支配する古代ローマ帝国は、権力を誇示するために、
犯罪人を処刑する際、衆人の見せしめとした。
だが、すぐに死んでしまったのでは、見せしめの意味がない。
そこで、十字架に磔とすることにより、
徐々に苦しみながら衰弱死させるという方法をあみ出した。
(失われたキリストの聖十字架「心御柱」の謎  より)