שָׂרַף /sarap/ にはヘブライ語で動詞として「燃える」「燃やす」の意味があり、『レビ記』、『ヨシュア記』など様々な書の中で広く使われている。 名詞としての使用は『民数記』、『申命記』、『イザヤ書』に見られ、通常は「蛇(毒蛇)」を表す語として解釈される。
「燃える」という語がなぜ蛇を指す語として用いられるようになったかは不明だが、その種類の蛇の色が赤かった、その毒を火に例えたなどの説が有る。『民数記』、『申命記』においてはנָחָשׁ שָׂרָף /nakhash sarap/ (fiery serpent)およびその複数形נָחָשׁים שָׂרָפִים /nakhashim sarapim/ という表現も見られる。