そこは一面、焼け野原でした。
ところどころには人がうずくまり、苦しげな声をあげている人もいます。
お婆さんはまた言いました。
「今から、絶対に何も考えたり、何かを見たりしてはいけないよ。何も考えずに、わたしの背中だけを見ているんだ」
その理由は分からなかったけれど、お婆さんの言う事を聞きました。