私は拒否したと思います。私の性格的にそうですし、何よりもう戻れないというのが嫌だからです。
けれどお婆さんは私の腕を引き、電車を降りてしまいました。
誰もいなくなった電車は、すぐに走り出すと、闇にゆっくりと溶け込んでいきました。
このイトスギ駅に改札はなく、そのままホームを降りると。