先日の水曜日のダウンタウンでやっていたスベリ1グランプリで、中学2年の時の文化祭を思い出したので書かせてもらう。

俺が通っていた中学校では、文化祭は2年生が主導のクラス対抗で行う、というしきたりがあった。
理由は、1年生は学校祭のことがよく分かっていないので2年のサポートを務め、3年生は受験で忙しいから観覧客に徹してもらう、というもの。
文化祭は2日間あって、教室を使った出し物と、体育館のステージ上で行うパフォーマンスがあった。

教室を使った出し物は、学校祭ならお馴染みの喫茶店やお化け屋敷といったもの。
来店した客(基本生徒、たまに教師)の人数を集計し、それがクラスの点数となる。

ステージで行うパフォーマンスは、個人もしくは複数人でバンドを演奏したり、ダンスを踊ったり、漫才やコント、モノマネや手品を披露したり、と言った感じ。
1クラスあたり1時間の持ち時間が与えられるので、時間内にネタを沢山披露すればするほど有利になる仕組みだ。
ネタが終わった瞬間に残っていた客の人数がそのパフォーマンスの点数となり、全パフォーマンスの合計点がクラスの点数となる。
同じ人が2回3回と同じパフォーマンスをするのも認められており、その時は一番多かった時の人数だけが加算される。
(1回目で「あの人のパフォーマンス凄い、ヤバイ」と見た人の間で噂になり、2回目で評判を聞きつけた生徒がめちゃくちゃ来客するパターン)
人伝に聞いた話だと、過去には1時間まるまる使って、全員で演劇を行ったクラスもあったらしい。

2日目の閉会式で、教室の出し物+ステージパフォーマンスの合計点トップ3のクラスが発表されるのだが、優勝したとしてもこれといった褒賞はなく、ただの自己満足。
故に近年はどのクラスもやる気を出さず閑散とした状況が続いていたらしく、そんな空気に辟易していたのか、
担任は「今年はうちのクラスが優勝したらお前たち全員俺の奢りで焼肉に連れて行ってやる!」と言ってくれた。俺達は俄然燃えてきて、入念な準備をし始めた。
どうやら2年のクラスの担任達の間で文化祭を盛り上げるための示し合わせがあり、
実際他のクラスでも同じような釣り文句をかけられたらしく、放課後他のクラスの前を通ると明らかに熱の篭った準備をしているのが分かった。