壁も厚く騒いでも問題ないようなマンションなのに聞こえたということは、その女子大生はよほど必死に悲鳴をあげたのだろうと思うと、と言ってAは黙り込んでしまった。
約20年経ってるとはいえ、やはり軽々しく外部に漏らすのは良くないらしく、AはBと、Bの彼女にだけこの事を教え、Bの彼女はそんなことが起こった部屋にはいたくない、と引っ越しをしたそうだ。

Bの彼女が事故物件と説明を受けなかった理由、女子大生が自○したのはこの部屋ではないからか?と思ったが、心霊現象が起きるのがこの部屋ならそれは関係なく説明義務が生じるのではないか、と思って俺はその辺をAに聞いてみたのだが、その事件から20年ほど、その部屋を借りるのは女性だけだったそうだ。
頻繁に住人が入れ替わるというわけでないとはいえ、20年もの間家族などでもなく、1人暮らしの女性しかそもそも住む事がなかったのも、ひょっとしたらもう男の事を見ることすら嫌だという女子大生の思いがそうさせているのかもしれないと思った。

長くなったし俺の推測とかも入ってしまっててすまん