高校の頃の話。
俺と姉には霊感があった。知る限り両親と祖父母まではそういうのなかったから、そういう家系とかではないはずなんだけど。

姉のほうがよく見えるというか、力が強いって言うのかな、そのぶん怖い目にあうことも多かった。俺は姉が見えてても見えないことがあったし、怖い目にもあわなかった。姉とはけっこう歳が離れてるんだけど、小さい頃から親の前ではそういう話をするなと言われてた。姉が見える人だとわかった時、両親がえらく心配したからって言ってた。

ある日、仕事から帰ってきた姉が俺に「また変なの連れてきちゃった」って言った。もちろんその意味はわかったけど、悪い物ならそんな軽く言わないはずだから、ただフラフラしてるのがついてきただけかなと思った。その時には俺には見えなかった。
でも風呂入って部屋にいったらいた。セーラー服着た女の子だった。なんか古いデザイン?みたいに感じられたし、スカート長かったから、けっこう昔の人なのかななんて思った。