>>264 続き

A先生に授業の感想を訊ねられた
適当に返したがA先生の反応も生返事という感じだった

A先生はむしろ、俺のプライベート、下宿住まいか、サークルは何をしているのか
友達は多いかを熱心に、というか必死に聞いてきた

俺は当時、西日本の地方都市から大学近くで下宿住まいしていた

仮にも大学教員なのでA先生は気持ち悪かったけど、そのことを伝えた
サークルとか友達とかは濁した(1年の時、イベントサークルに入ってたが2年生のこの頃には顔を出していなかった)

A先生は「ふーん、下宿かあ」みたいな、ちょっと嬉しそうな顔をしていた
そして、「君、哲学とか興味あるよね」と決めつけ的なセリフを言ってきたので
「いえ、ないです」と応えて「バイトがあるから」とその日はそこで終わったと思う

数日後、確か週末の早朝だったと思うが、
俺の下宿のアパートにA先生に似た痩せたメガネの存在感のさらにない男が訪ねてきた。