Bが「え……じゃあ、あの店員は霊的な何かってことか?」と聞くとAは「知らん。けど、あの暗闇にいた奴は間違いなく人間やなかったと思う」と返した。それ以降、俺達は何も話さなくなった。その後、何事もなく山を下って街までたどり着き、Aの家の近くのコンビニで解散することになった。

それからあのそば屋の付近には行っていない。現在はどうなっているのかはわからない。あの時、店を出るのがあと数秒遅ければと思うと、今でもゾッとする時がある。