友人から聞いた話。

4年前の話。俺は友人のAとBの3人でドライブに出かけた。車を運転するのはA。助手席に俺が座り、後部座席にBが座っている。目的地は特になく、気の向くまま気のすむまでドライブしようということになっていた。途中で山道を走ることになり、道は狭く、ところどころにヘアピンカーブも現れる。
運転するAは慎重に山道を登って行った。
途中にある休憩所に車を停めて、10分ほど休憩し、Bは「夕飯どうする?」と俺達に問いかけた。時刻は午後7時で、だいぶ遅い時間だった。
「こんな山道に飲食店あるんか?」
俺はそう言ったがAは笑いながら
「大丈夫やろ、とりあえず辺り探すべ」
と言い、車のエンジンをかける。