選挙場内で暗躍するマソン
D彼らの正体がそろそろつかめてきたようです。すると、政治の主となるという目的から言えば、どしどし政界から会員を送り、その権力ある位置へ彼らをすえるように全力を尽くすことになるわけですね。
R確かにそうです。彼らはあらゆる巧妙な策謀をめぐらせて政党内へマソンの代議士を詰め込もうとしています。
Dフランスの一般選挙権所有者は、それについてどう考えているのでしょう。
R彼らときては血のめぐりの悪い者が多く、候補者の真の所属がどこにあるのかをさえ少しも理解しないのです。で、これらの候補者が当選して議員になるやただちに、彼らは下院のマソン代議士ブロックへ入るのです。1891年の゛Bulletin du G∴O∴゛にも次のように出ています。
『我々は議会の核心に純然たるマソン・サンジカ(組合)を組織している。』(゛Bulletin du G∴O∴゛1888年号529頁)
その後この組合はGroupe Frateruel parlemontaire グループ フラテルネール パールマンテール゛(議会同交会)」と改組され、そのことは次のマソン代議士宛回覧を見るとよくわかります。
1924年6月3日、パリ
親愛なる同人諸氏よ
マソン結社に属する同人の若干名は、議会同交会を結成しようとする希望を
もたらしました。
ついては諸氏においても是非明六月四日金曜日第十四時(午後二時)から開かれる合議会へ出席くださいませ。
ル・グラントリアン委員会委員
ディアス
ビヤンフザンス・シャロネーズ・ロッジュ支部長
プアトヴアン