R第二位にあるものとしてはル・リット・エコセ(スコットランド系)で、簡単にレコッス派とも呼ばれています。この派に属しているマソンは1万6千弱で、219の支部、6のトリアングル、約60のシャピートル、あるいはコンセーユに分属しています。またこの派は二つの支派に分かれて、ひとつは『シュプレーム・コンセーユ』他は『グラン・ロッジュ・ドゥ・フランス』と呼ばれています。ところがかつてこの両者の間にある確執があったもので、第二の『グラン・ロッジュ・ドゥ・フランス』の方は三級位以上の級位は無用なもの、マソン結社の精神を誤るものとし、全員三級位制を厳守していましたが、数年来、次のような協調が出来上がったのです。つまり両派はそれぞれ自治制を確保していくこと。シュプレーム・コンセーユ派は第三級位以上の集合所(ロッジュ)を統括し、グラン・ロッジュ派はロッジュ・ブルユーあるいはロッジュ・サンボリックと呼ばれる下級位支部を統括し、さらに両者はまた、コンセーユ・セデラル(連合委員会)を設けて全般にわたる指揮、統制をはかることになったのです。
Dまた説明を願わないと分かりかねる言葉が出てきましたね。しかしフラン・マソン結社のお話を片付けていただきたいと思います。
Rその他の分派といってもたいしてあるわけではなく、『グラン・ロッジュ・ナショナル』『リット・ド・ミスライム』、『混合マソン結社』で、最後の派には『ル・ドゥロワ・ユメーヌ』という別名もあるのです。
第一の『グラン・ロッジュ・ナショナル』は、所属会員1500、支部26を有する他、主に在仏アングロ・サクソンを会員とする若干の特別な支会を監督していますが、この支会は英国の『グランド・ロッジュ』によって認定されたものです。
※レコッス(スコットランド)、シュプレーム(最高位の)、サンボリック(シンボル)、ミスライム(ヘブライ語でエジプト)、ユメーヌ(人間の)