滝のシャワーと、六角形

暖かいシャワーを浴びる事にした。
服を脱いでシャワーを浴びるのだが、眼を閉じても真っ暗にはならない。
眼を閉じると別の世界が広がっていて、眼を開けているのか閉じているのかわからなくなる。
眼を開けると自分はユニットバスでシャワーを浴びているのだが、眼を閉じると髪の毛は草、肌は岩、シャワーはその岩肌に流れる滝になっていた。
そしてその滝のしぶきは大きな六角形になって消えては産まれ、消えては産まれをくりかえしている。
その光景はまるで水墨画の滝の様な美しさがある。

そして眼を開くとロン毛で髭面の当時の私がいる。