星華ちゃんは、十二指腸に穴が開いて、腹膜炎により死亡したということです。

 星華ちゃんと母親は、事件前日の夜から母親の友人2人とドライブや買い物をしていましたが、捜査関係者によりますと午前2時過ぎ、コンビニエンスストアの防犯カメラには、星華ちゃんが迎えに来た山下被告の車に乗る様子が映っていて、友人によりますとその際、車に乗ることを嫌がって泣いていたということです。

 奈良県の子ども家庭相談センターによりますと、また、2020年10月以降、医療機関などから虐待を疑う通報が3回あり、今年5月に「星華ちゃんの左目が充血している」と医療機関から連絡があったということです。

 星華ちゃんは「(山下被告に)目をそがれた」と話していましたが、母親が「パートナーが星華ちゃんの髪を乾かす時に手が当たった」と説明したことなどから虐待と認定しなかったということです。

 (奈良県高田こども家庭相談センター 森田太津子所長)
 「児童相談所の方で通告を受けていながら死亡に至ってしまったということは大変残念に感じております。もう一度検証を十分する必要がある」

 山下被告と母親は今年4月から交際を始め、週末になると山下被告が母親の部屋を訪れていたということです。

 捜査関係者によりますと、今年4月以降、星華ちゃんが母親に対し、山下被告について「怖い」などと訴え、嫌がる様子を見せていたということです。

 山下被告は、“しつけ”として、母親の前でも度々、星華ちゃんの顔をつねるなどしていたとみられ、警察は、山下被告が事件前から星華ちゃんに日常的に暴行を繰り返していたとみていました。

 警察の調べに対して山下被告は「全く身に覚えがない」と容疑を否認しているということです。

 事件前、母親らにSOSを発していた4歳の女の子はなぜ亡くならねばならなかったのか。今後の裁判などで真相は明らかになるのでしょうか。