たまたまの事だと思いたいが、タイミングが良過ぎた。人を呪わは穴2つ。私はこの意味を知っている。

余談だが、この出来事のあと、良心の呵責(人間って都合良いね)で神主に自室のお祓いを頼んだ。私の部屋を見た途端、神主は息を呑み、言葉を発する事なく狂ったように塩を撒き、「この床を白い物、布や紙、なんでも良いから全て覆い被せ封じること」そう言い、貯金箱は厳重に布や新聞紙で包み持っていってくれた。あれから貯金箱がどうなったのかはわからない。ただ「これは人の目に触れてはだめだ」と言って抱えるように持ち去ってくれた神主の背中を思い出す。その神主は今でも元気に自らの神社を守っている。私はその神社への奉仕をしている。待っているものが地獄だとしても、生きている今は、不能犯として残されたできることをやっていくしかない。まあ、不能犯ならば。